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ソフトウェア開発とソフトウェアによるデザインをメインテーマとし、さらにテクノロジーや社会問題についても日々の思いを綴りたいと思います。

桐生祥秀に1億円の報奨金を!

9月9日、日本人初の100メートル9秒台を出した桐生祥秀の成したことは偉大である。このことに異を挟む人はいないだろう。柔道やレスリングでオリンピックの金メダルを取るよりも難易度が高いことは間違いない。大谷翔平は、FAを待って大リーグに行くなら200憶以上の移籍金が入るというし、錦織圭は毎年35億以上稼いでいるが、おそらく彼らと同等かそれ以上の価値があるアスリートである。

ライバルのケンブリッジ飛鳥はもしも日本人初の9秒台を出したときは、スポンサーから1億円の報奨金が約束されていた。ところが桐生は学生であり、アマチュアであるため陸連の規定により、スポンサー契約もできないし賞金ももらえない。現時点では陸連からの僅かばかりの報奨金を手にするだけである。

これではあまりに不公平であるし、本人も納得できないだろう。アマチュアであろうが国民栄誉賞をもらってもおかしくないような輝かしい成果である。これからプロになってたくさん稼げばいいじゃないかという人もいるが、スポーツはそんなに甘くない。今年有望でも来年故障して、選手生命をたたれないとも限らない。だからこの偉業に対して間髪を置かず報いてあげる必要があると思う。それこそが陸連やJOC、はたまた日本政府の義務ではないだろうか。

もっとも可能性が高いのは、桐生も4月からは社会人である。インターネットの情報ではアマチュアとして企業に就職する可能性が高いようだが、その就職先から1億円の支度金を貰うことだろう。入社早々の賞与である。もしその会社がしみったれた会社で彼の偉業に報いることができなければ、後は世の篤志家の皆さんにお願いするしかない。

桐生祥秀に1億円の報奨金を贈与してください!」と。もちろん残念ながら私は篤志家とは違います。